VirusTotal(ういるすとーたる)について
CEHのテキストでも紹介されていたVirusTotal。
https://www.virustotal.com/gui/home/upload
ファイルをアップロードしたり、URLやIPを入力すれば、70を超えるベンダのチェックの結果を教えてくれたりします。
2004年6月にスペインのセキュリティベンダーHispasec Sistemasが設立した無償のWebサービス。
2012年9月にGoogleに買収されて、それ以降はGoogleが運営している。
ブラウザの拡張やAPIからも上記検索を利用できる。
基本的に無料で使用できるが、有料サービスもあり、費用は年間10,000ドルとか情報が見つかるが定かではない。
有料サービスでは、無料サービスでアップロードされたファイルをダウンロードできるようになっている。
目的は、検体としての利用ではあるが、情報漏洩リスクが指摘されている。
VirusTotalのContributorが以下のURLに記載されている。
アンチウイルス:74社
ドメイン・IP:77社
振る舞い分析:14社
IDS:6社
Crowdsourced Sigma Rules:3社
YARA rule repositories:19社
File characterization tools & datasets:19社
と重複はあるものの、それらの企業のデータを用いて総合的に判定をしているようです。
CEHのオンライン講座では、マルウェアを作成して、VirusTotalにアップロードして検知率を測定して、その後、マルウェアに偽装工作をして、検知率が下がることを確認するために使用していた。
こんな記事もあり、VirusTotalで見つからない=優秀なマルウェア、というKPI化にも。
有料機能を使って、アップロードされた情報から機密情報を収集している人もいるでしょう。
とはいえ、複数のアンチウイルスソフトをPCにインストールすることは少ないので、セカンドオピニオンとして利用するには有効と思われる。